人魚がUFOを持っている?!1500年代に出版された地図に描かれている神話生物が混在した世界

1500年代の歴史を表す地図

引用:©www.wdl.org

「Americae Sive Quartae Orbis Partis Nova Et Exactissima Descriptio」は1562年にアントワープで出版された地図である。

実はこの地図に多くの興味深いものが描かれているというのだ。

歴史をも表す詳細な地図

地図にはアメリカの東海岸、中南全域、ヨーロッパ、アフリカの西海岸の一部を含んでおり、非常に詳細な地図と言われている。

このアメリカ大陸の地図は6つの刻印シートで構成されており、93×86センチメートルと1世紀のアメリカでは最大の地図。

既存する写本は2つ存在し、1つはワシントンDCにあるアメリカ議会図書館とロンドンにある英国図書館である。

スペイン支配下にあったアメリカ

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この地図はスペイン王フィリップ2世とオランダの伯爵夫人マルガリータ・パルマが認めた公式の地図であるという。

それは脅威とされていたフランスやポルトガルの存在を認識しつつも、スペインの権威を最大限に表すかのような支配力が感じられる実に興味深い地図だ。
地図の右下にある大西洋にはポルトガルの王冠の紋章を、北アメリカには2つの紋章が描かれている。
左はスペイン帝国を、右はフランスを表しているという。

地図に描かれる神話生物

引用:©www.wikiwand.com

この地図、当時の歴史背景や地形だけではなくユニークなイラストでその土地の生物が描かれているのだが、オウムやサルなどおなじみの動物だけではない。

地図をよく見れば、アマゾンやパラナ川流域、チチカカ湖、ポトシ、メキシコシティ、フロリダや多くの沿岸などを正しく記している。
しかしそこには、人魚、海の怪物、パタゴン(巨人)などの神話生物まで描かれているのだ。

その中には既に解明されたものや、未だ謎として残っている生物も存在する。

パタゴニアの巨人「パタゴン」

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南米南部のパタゴニア地方の海岸で初めて目撃されたと言われている巨人「パタゴン」。
この神話の起源は、その地域に住むテウェルチ族にもとづいているとされている。

この巨人の存在を広めたのは、世界中を旅するフェルディナンド・マゼラン。
その探検隊の記録者であったアントニオ・ピガフェッタによると巨人について以下のような記述が残っている。

ピガフェッタによる証言

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「その場所を出て、私達は南極へ向かい、南緯49度半のところで冬を迎えた。
船は冬でも安全な港で停泊し、私達は2ヶ月間もの間そこで誰の姿も見ることなく過ごした。

ある日突然、港の海岸で巨大な身長の裸の男が現れた。
彼は踊り、歌い、両手に取った砂を頭からかぶることで私達に友情を示した。

船長は仲間のうちから一人の男を送った。
彼は巨人と同じ行動をとって友情を示し、男は巨人を島に連れて船長のところまで連れてきた。
巨人たちは突然現れた私達に、空からおりてきた新来訪者なのかと言わんばかりに驚いて空を指していた。

彼は背が高く、私達は彼の腰までしか届かないほどであった。
彼はさまざまな動物の皮を器用に縫い合わせた服を着ており、顔は赤、目の周りは黄色で塗っている。
さらに頬にはハート型の模様が描かれていた。

毛皮の靴を履いており、動物の腸から作られたヒモよりもややぶ厚くて短く太い弓と、黒と白の石のやじりのついた矢で武装している。」

多少の矛盾はあるもののこのような記述から、パタゴンの存在は実在していると信じられてきた。

ところが1700年代にかかると、パタゴニアの先住民族に関する報告が幾度となくされることとなる。
確かに2メートルを超える大柄なものもいたが、「巨人」と称するほどではないという証言もありついに巨人伝説は否定されてしまったのだ。

マーメイドの国に描かれている円盤

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さてはて、巨人の話は残念ながら虚偽と空想の中にあるとされてしまったが、地図にはさらに興味深い神話生物が描かれている。

マゼラン海峡を横断し、南アメリカ本土の南端にある「ティエラ・デル・フエゴ(Tierra del Fuego)」付近には人魚が飛行船のようなものを手に取っている様子が描かれている。

人魚が右手に持つ中央からドームが突き出ている円盤状の物体はまるで「UFO」のように見えるではないか。

飛行物体ではなく「鏡」の可能性

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実はこの宇宙船のような物体を持っている人魚の真上に、逆方向を向いて左手に楕円形の物体を持っている人魚がいる。
この真上にいる人魚はまるで鏡を持っているようにも見えることから、総じて鏡なのではないかとも言われている。

もっとも普通鏡はこのような形をしてはおらず、多くの人が見ても「これはUFOなのではないか」と思ってしまうように、一般的に連想するUFOと人魚がもつそれはかなり似ている。

果たしてUFOの形をした鏡なのか、UFOそのものを掴んでいるのか。
それはまだ謎のままである。

現実と神話が混在する時代

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何度も繰り返すが、この地図の作者は忠実な地形に生物である巨人や人魚、ドラゴン、海蛇などを神話的要素を結びつけている。

人魚が持っているものは何なのか、未だ謎は残っているが500年以上前のアメリカとそこに潜む非現実的な世界をはっきりと想像出来るこの地図はとても興味深い。

あなたは人魚が持っているものが本当に奇妙な形をした鏡だと思いましたか?

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